プロスペクト理論と感応度逓減性で分かる投資家心理

チャートを見て絶対に上がると思ったから買ったのに、想定外の急落で膨らみ続ける含み損に恐怖を感じて損切りできなくなり、ジリジリ増え続ける含み損を眺めて思考停止に陥り、現実逃避を繰り返し、最後は玉砕覚悟でアホールド特攻してしまう気持ち……あるある

想定通りの値動きで得た含み益を確定せずに躊躇していると、想定外の急落で減り続ける含み損を見るに堪えなくなり、今の利益だけでも確保しておきたい気持ちで利益確定すると、その直後に反転急上昇あるあるですね。これはつまり、もしも利確せずに持ち続けていたら、間違いなく爆益だった事を意味します。突然の急落で含み益が急速に失われると、今の利益だけでも確保しておきたいと思うのが個人投資家である。損したくない気持ち。減り続ける含み益に耐えられず微益撤退したくなる気持ち。こうした投資家心理を誘導して振り落としたのである

負けてる投資家は信じたい情報しか信じない。見たいと欲する現実しか認めたくないから不都合な現実から目を背ける。現実の出来事を素直に認めないから傷口を広げて致命傷を負うのだ

たとえ、テクニカル分析で続落する可能性が高くても、目の前の現実から逃げるように言い訳を考えて損切りできないと思います。想定外の含み損を回復したいと願い、望みを託す時こそ続落サインを否定したくなり、反転サインを探して祈り続けるものです。だからこそ含み損という事実を拒み続け、反転する希望を胸に抱きながら死に逝きます

失いたくない気持ち、安心したい気持ち、波乱万丈を願いつつ同時に安息や安定を願う矛盾。こうして欲に塗れた気持ちで闇に落ちるのが人間の性というものだと分かった気がします

勝てる投資家は、不都合な現実を素直に認めてチャート分析に組み入れます。損切りするしない含み益を伸ばすか微益撤退するか冷静に判断する為にね。これが含み益を育てるコツかも……

お金を稼ぎたい。手に入れた含み益を失いたくない。想定外の値動きで被る損失を素直に認めたくない。これこそが損切りを拒絶する本当の理由だと言えるでしょう

上昇トレンドに乗れない理由も損切りできない理由も同じです。自分がポジったら反転して含み損になるかもしれない。これだけ調整なしで上がり続ければ、さすがにもう天井じゃないのかと疑心暗鬼に陥り、むしろ天井っぽいなら空売っても大丈夫だと思い込んで踏み上げられる

オシレーター系のテクニカルすべてが上限に張り付き、どう考えても天井なのに……そう思って躊躇している間にドンドン上昇して逝くから買い遅れ涙目になる。トレンド継続を望んでいないから、想定外のテクニカル分析結果を素直に信じられないのでしょう

むしろ天井だと信じたいからこそ、空売りが正しい理由を必死に探すと思います。そうやって空売りしてる投資家を成層圏まで踏み上げるのが仕手筋です。不都合な現実から目を背き、自分の願望に身を委ねて天井サインを探して無理に空売るから自滅するのです

本来ならば、オシレーター系のテクニカルが上限に張り付きながら上昇し続ける時点で空売りの選択肢はないはずです。逆張りであっても、ナンピン前提の空売りでなければ、暴挙とも言える行為だと思います。だからといって素直に買えるのは暴落の怖さを知らない初心者だけでしょう

これで個人投資家は信じたい情報しか信じないし、見たいと欲する現実しか見ていないと理解できたと思います。望まない事は現実逃避で目を背けつつ思考停止そして祈り続けます。こうした損失回避の投資家心理は、プロスペクト理論によって説明できます。損失回避の法則であるプロスペクト理論と、金額が大きくなるほど感覚が麻痺してくる感応度逓減性は、投資家が利益や損失を伴う選択肢でどのような判断を下すのか……という心理的な要因とか、含み損と含み益に対する投資家の感覚を具体的に説明できる理論だと思うので、知っておいて損はないでしょう

損失回避の法則プロスペクト理論について考えてみた

損失回避の法則プロスペクト理論とは、自分が得する時と損する時で判断基準の感じ方が違う事を説明した理論です。たとえば損切りするかしないか選択を求められた場合、いま損切れば微損で済むが、もしも損切らなければ50%の確率で損失チャラで大儲け、残り50%の確率で致命傷を負い強制ロスカットされる状況であれば、ほとんどの負けてる投資家は後者のアホールドを選択すると思います。これは弱者で強欲な投資家ほど希望を抱いて死んで逝く事を望むからです

いま利益確定すれば含み益1万円が確定するが、もしも利益確定しなければ50%の確率で含み損に転落する。残り50%の確率で含み益が倍増する。この場合は、ほとんどの投資家が前者の選択肢を選ぶと思います。これはつまり、含み益が減って逝くのは見るに堪えず、含み損を確定する決断から逃げたい投資家心理の法則が、プロスペクト理論だと私は思いました

いつも負けてる投資家は増えた含み益が減ると利益を確保したがるので、もてよか買い遅れ涙目になって上昇し続ける株価を見て悔しがります。だからジャンピングキャッチするわけで……

含み益は確実に確保したがる反面、含み損に転落すると危険を犯してでも含み損が回復する可能性を選択するから致命傷を負うのです。利益と損失では、損失の方が強く印象に残り、損失を回避したがる習性に逆らえません。こういう心理的な習性を損失回避性と言います。同額であっても損失の方が強く印象に残る事に変わりありませんし、含み損と含み益が大きくなるほど感覚が鈍ってくるからね。この感覚は感応度逓減性と言われてますよね (o^-‘)b

どんぶり勘定になる感応度逓減性について考えてみた

含み損が許容範囲の金額なら、冷静に損切りできる投資家は多いと思います。損切らないで含み損が増え続けて逝くと、非現実的な数値に慣れて感覚が麻痺するから思考停止お祈り状態に陥りやすくなり、含み損が心理的な許容範囲を超えても狼狽しなくなります

これは含み損の金額が大きくなった事で損失に対する感覚が麻痺した証拠です。自分で仕込んだポジションが含み損になって苦痛を感じていたが、頑固に売却しないでアホールドしてると少しくらい暴落しても苦痛を感じなくなる。そうやって自分が耐えられる許容限界を超えるまで現実逃避するのだろう。運が良ければ助かるが、運が悪ければ致命傷を負うでしょうね (o^-‘)b

ポジった値段から遠く離れた所まで値が動くと、含み損、含み益、ともに同じ値幅の変動に対して人間は鈍感になります。こんな感じで感覚が麻痺して逝く現象を感応度逓減と言います

損切りできない。利確できない。そんな投資家にとって感応度逓減を軽視するのは自殺行為だと思います。もしも5000円で買った株が、たった数日で3000円に暴落したら大きな苦痛を感じるはずです。それでも、さらに暴落して2000円になる苦痛よりも反転急上昇する満足感の方が大きいから、さらなるリスクを受け入れてアホールド続行するんだよなぁ~orz

損切りできない投資家が塩漬けしちゃう気持ち分かるでしょう

もしも5000円で買った株が、たった数日で8000円に上昇した後、5500円に急落した場合は、反転急上昇で新高値を超える満足感よりも含み損に転落反転する精神的な苦痛の方が遥かに大きいから、慌てて利確します。この恐怖に打ち勝つには、明確な根拠を提示できる自分なりの正攻法が必要不可欠であり、この恐怖を克服できれば、含み益を大きく育てられるでしょう

含み益を減らして微益撤退してしまう気持ち分かるでしょう

本来トレードで利益を叩き出す為には順張りするもんです。トレンドが反転したら素直ドテンする。利食いは焦らない。しかし実際に取引してみると、利益は思うように伸ばせず、損切りを躊躇して致命傷を負うでしょう。これでプロスペクト理論と感応度逓減性の恐さが分かったよね

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